万年筆の作り方

こんにちは。

最近力を入れている作品の中の一つに陶製万年筆があります。

万年筆の柄の部分を粘土で成形し、素焼き→釉薬掛け→本焼きで仕上げています。

まず制作ですが、ゆびろくろを使って粘土を上へ上へと伸ばして作っています。

↓ゆびろくろで粘土を上に伸ばしたことろ。

少し乾燥したら、これを削って形を整えていきます。

その後、ペン先を付ける金具を付けるために7mmの穴を開けてから素焼きをします。

↓右の方に置いてあるのが万年筆の柄の部分です。中心に金具を入れる穴が開いています。

素焼きが終わったら釉薬を掛けます。

この作業がなかなか厄介で、いろいろと試行錯誤した結果、細い筒状の入れ物に釉薬を入れて掛けるという方法が一番作業しやすかったです。

↓こんな感じで釉薬を掛けていました。

このやり方だと不安定なので、何か良い方法がないかと考えた結果、メスシリンダーにたどり着きました。

↓メスシリンダーとは、こんなやつ。

釉薬掛けが終わったら次は本焼きなのですが、柄の部分は寝かせて焼くことができないため、↓のような感じで本焼きします。

道具土にアルミナ棒を刺して、そこに釉薬掛けが終わった万年筆の柄の部分を刺します。

立てて焼くために窯の中にデッドスペースがたくさん出来てしまいますが、こればっかりは仕方がない…。

こんな感じで本焼きを行い、金具とペン先を取り付ければ完成です。

↓拡大するとこんな感じ。

↓さらに拡大。

↓金彩と銀彩をしてみました。めちゃめちゃゴージャスになりました。

金具の調達など、なかなか難易度が高い作品ですが、興味があったら是非作ってみてください。