こんにちは。
先日から試験的に板皿を作成しています。
オモテ面がギザギザした板皿を制作。唐揚げや天ぷらなど油を使った料理用。凹んだ部分に油が落ちる仕組みです。ウラ面はフラットでリバーシブルの板皿になる予定。白い粉は片栗粉で、型に散布すると粘土が剥がれやすくなります。 pic.twitter.com/AhCikuaYqj
— 市川 智章(のりあき)@ミニチュア陶芸家 (@ichinori1973) 2018年11月30日
真っ平な器は昔から苦手意識があります。
今回もこれまで同様に歪んでしまいました。
板皿が歪む問題…。どうすれば真っ平らな皿が出来るか、試行錯誤の日々😅 pic.twitter.com/G8qEFYb1Ss
— 市川 智章(のりあき)@ミニチュア陶芸家 (@ichinori1973) 2018年12月6日
今回は土が柔らかい段階から板に挟みながらゆっくりと乾燥させていきました。
しかし、「もう大丈夫だろう」と挟んでいた板を外して乾燥させたところ歪んでしまいました。
▼乾燥を終えた板皿です。
▼裏面はこんな感じです。
どうやれば歪まないかをいろいろと調べたところ、以下の方法が良さそうです。
1.よく菊練する。
片方菊練したら、お尻だった方を頭に返して逆からも菊練する。2.菊練した軸を縦にしてつぶす。
スライスしたら、なるとになるように。
大きなサイズの場合は、スライスしないで一枚づつ作る。3.作る厚みよりも1~2mm厚いたたら板でスライスする。
4.ヘラでよく撫でて、粘土を締める。
切った跡がすっかり消えるまで、両面。5.作る厚さのたたらで、伸ばす。
伸ばす方向や裏表を何度か変えながら、全体に同じように圧がかかるように。厚みを均等に。
板モノ作品の乾燥時間が短いと、
ア.作品の立ち上がりから縁に掛けて急激に起きる。
イ.縁が下がると同時に中央部分が脹らみ始める。
ウ.縁が沈んだ状態で中央部分が盛り上がる。という現象が現れ、収縮と乾燥速度がずれた結果が出たことになります。
歪み防止の対処方法として、乾燥途中で“板状のモノ(いわゆる「重石」)”を置いて歪みを押さえた点については正しい行動です。
なお、完全に歪ませない対処法としては、乾燥段階から作品をビニールで被い、普段の3倍から5倍の時間をかけて“ゆっくり”と乾燥をさせることです。
そうする事で「重石」も不要な状態で水平に乾燥させられます。また、乾燥途中の粘土は常に動いているため、立ち上がりの角度は必ず寝る方向へと変わります。
これは前途で述べた乾燥時間に限らず粘土収縮による“宿命”と言えます。あと少しでも角度が欲しい場合は、成形段階で立ち上がりの角度を鋭角にしておくと良いでしょう。
このように、皆さんたたらで作った器の歪みには苦労しているみたいです。
これらのブログを参考にして、土が歪まない自分なりの方法を確立して行きたいと思います。