こんにちは。
最近は「ゆびろくろ」での制作ペースを落とし、通常サイズの器を作っています。
ずっと小さな器たちを作ってきたせいか、通常サイズの器を作るのが下手になってしまいました。
やっぱり長いことやらないと、すぐにダメになってしまいますね…。
これはちょっと良くないと思い、まずは背の高い器を作りながら感覚を思い出しています。
背の高い器は技術が必要なので、ちょうど良い。
今日は背の高い器を作るためのコツを書いて行きたいと思います。
目次
背の高い器は亀板や石膏板を使う
こちらはあくまで僕の感覚ですが、背の高い器を作るときは「しっぴき」の必要がない亀板や石膏板を使うと良いと思います。
しっぴきをすると、背が高い器はバランスを崩しやすく落としてしまう可能性が大。
また歪みも生じてしまうので、亀板や石膏板を使うことをおススメします。
僕は最近マイブームの珪藻土コースターを使っています。
▼今日作った器です。ビール用かな。
器の底の大きさを始めの段階で決める
ろくろを引き始めたら、最初に器の底の大きさを決めます。
土が上に伸びて行くので、後で底の大きさを大きくしようとしても、手が入らないためとても苦労することになります。
ですので、最初にしっかりと底の大きさを決めることをおススメします。
粘土を上に引き上げながら、イメージは上の粘土から薄くしていく
底の大きさが決まり、粘土を上に伸ばしていく段階になったら、粘土の上の部分から薄くしていくイメージでろくろを引きます。
図にすると↓のような感じです。
下の部分から薄くしていくと、上の粘土の重さに耐えられなくなり、作業がとても困難になって行きます。
コテを使って上にまっすぐに伸ばす
粘土がある程度上に伸びると、手を入れての作業が難しくなります。
そこで、その後はコテを使って作業をすることになります。
例えば、こんなコテです。
成形する際に、作品の内側に手が入らない時に使用します。柄ごてを使用して作品の内部を支えて成形します。柄ごては使い慣れるまで難しく感じますが、非常に便利な道具です。 引用:陶芸ショップドットコム様
器の内側はこのコテ、外側は指を当ててさらに上に伸ばしていきます。
イメージは内側にすぼまる感じ
粘土を上に伸ばしていくと、どうしても器が広がって行きます。
大切なのは、上に伸ばしながら、内側にすぼめるイメージで器を作って行くことです。
ところで、すぼまるって一般的な表現なのかな?
どうやらOKみたい。
だんだん狭くなる。 「口の-・った壺」
参照:Weblio辞典
最終段階ですぼまっていても、これを直すのは簡単です。
しかし、広がった器をすぼめるのはちょっと厳しい…
▼上にすぼまった器をこうするのは比較的簡単。
▼逆にこうするのは難しい。
まとめ
今日作った器は、13センチの高さが限界でした。
ここに書いた5つのコツを意識しながら、もっと上手に作れるように頑張ります。
粘土を高く上げる練習。まだ13センチ…。20センチは行きたいところです😄 pic.twitter.com/xPCEyOvleI
— 市川 智章(のりあき)@ミニチュア陶芸家 (@ichinori1973) 2018年11月29日
この記事がなかなか背の高い器が作れなくて悩んでいる人の参考になれば幸いです。